普象-让好设计发光

淡路島の東、目の前に瀬戸内海が広がる土地に建つ、築130年の木造住宅の改修工事。 建主は「昔ながらの日本の住まいの良さを活かしつつ、現代の生活様式に沿うような計画」であること、「これまでの100年超の歴史を、100年後の未来も持続可能であること」を求めた。 古いものの価値を見出しながら新たなデザインを挿入することによって、空間の中で新旧の意匠がお互いを引き立て合いながら共存し、時を経て調和していくことを目指した。 日本の住宅は元来その土地の木と土と紙で出来ており、それが何百年も建ち続ける事が出来る理由である事から、瓦、木材、土、砂などは地元で調達し、主要な工種（屋根、大工、左官、建具など）については地元の職人による施工とした。 瓦は総葺替えとし、設備が集中する北側部分については、現代の暮らしに沿うよう新設備をインサート、居室が集まる南側は、表層替え（漆喰、和紙、畳）に留めた。 この地域は島の中でも最も気候が安定しており人工のエアコンディションは採用していない。 夏は建具の開け閉めで風通りを調節し、冬は炭と薪で暖を取る事で年間を通して快適に過ごす事が可能である。 水は井戸水を利用している。 地の利、自然環境、エコ燃料などを最大限に利用する事で人にも地球にも負荷を掛けない暮らしが実践できる。 無垢の木や土、瓦屋根の家は永く美しく保つことができ、味わいを増していく。 百年を越えて残る価値を尊重し、未来を見据え再構築するように行った「修理」によって、持続可能な暮らし方の一案を提示した。

Country : Japan
Year : 2020
Award : WINNER
Affiliation : TomonobuKawakami SpaceDesigns
Designer : KAWAKAMI Tomonobu

[Asia Design Prize 2020]